3 所有者調べ

山林購入

ステップ2でやっと見つけた「私のお気に入りの山」の所有者を調べて、売買交渉するためのポイントを解説します。

ステップ2でグーグルマップに記録した場所から、地番を調べます。市区町村役場に行って、「朝霧図がほしいんですけど…」と言うと、担当者の方が地図を持ってきてくれます。

担当者の方と一緒に、その地図とグーグルマップで記録した場所を照らし合わせながら、大体の位置を特定します。

航空写真と朝霧図を組み合わせたデータがあるので、見せてもらいながら該当箇所の地番が記載された位置のコピーをもらいます。

これで地番がわかりました。

次に法務局に行って、全部事項証明書を取得して、その地番の持ち主を調べます。

入手した書類から、その土地の地目、持ち主の名前、持ち主の住所、がわかります。

地目はとても重要です。見た感じは雑木林になのに、実は地目は畑、というパターンもあります。

もし畑だった場合は、一定の要件をクリアして管轄の農業委員会の許可を受けなければ農地を購入することができません。買えなくはないですが、面倒な手続きが増えてしまいます。

次に調べた情報をもとに、持ち主にアタックします。

ここで注意したいのは、アポなしで、全くの個人が急に家にやって来て、「山を売って下さい」なんて言ったら、今のご時世、新手の詐欺かと思われます。

せっかく調べた持ち主なのに、自分で行ったら、きっと話も聞いてもらえません。一度警戒されてしまうと、次はもうないでしょう。

ここで登場するのが、この記事の冒頭で登場した、地元の不動産屋さんです。

取得した書類一式を持って、「ここの山がほしいので、持ち主に交渉して下さい」と頼みに行きます。

アタックされた土地の所有者の方も、地元の不動産屋さんの話は、ちゃんと聞いて下さいます。

今は山の所有者の方々も高齢化が進み、実は手放したいと思っている方も少なくありません。

「山なんて売れないだろう」「自分で動くのは面倒だ」などと考えているようです。

ですから、「当たって砕けろ!」の精神で動いてみると、意外と簡単にチャンスをつかめるかもしれません。

ちなみに私は、吟味を重ねて探し回り「ここ!」と決めた場所を、一発で購入することができました。

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